高校生ってなんであんなに前髪を

 お久し振りです。季節がぐんと変わりました。

 高校生のいる生活を過ごしている。やっとその生活に慣れたところで。…そう、志望校に入り、高校生になった子どもは、一人前に前髪を気にし、財布の中が少ないと嘆き、部活に一喜一憂しながら励み、夜になると「お腹空いた」と帰ってくる。

 わたしはといえば。朝から弁当を作り、仕事をして、帰宅すれば今まで子どもに頼んでいたゴミ捨てや洗濯物たたみなどの家事を済ませ、夕飯を作る頃にはエネルギーが切れそうな日々…よく眠っています。

 エネルギー消費は増えたが、子どもが高校生として毎日をそれなりに過ごせていることには、大きなプロジェクトを終えたような感慨がある…。もう、お母さんはお金を稼ぐことを頑張るしかない。残業も以前より、心穏やかにできるようになった(高校生ってなんでこんなお金が掛か…以下省略)。

 この2年ほどの間、教育委員会や学校へ願っていた不登校の子どもに寄り添うような市政には、大して変わっていないと思う。わたしの経験を何かに活かしたいな、という漠然とした気持ちを持ちながら、でもそれは今じゃない気がして。

 今日もご飯を作る。今はこの高校生と、もしかしたら子どもと一緒に過ごせる最後の3年間を、ただ感じて過ごしたい。

 終

 

 

 

高校見学の秋

 なんとも味気も色気も面白味もないタイトルですね…。アンニョン。

 子どものメンタルが少し弱っていたのだけど、持ち直してきて一息ついた日曜の午後。秋の果物、今年は親戚や職場でたくさん頂いて、すでに桃・りんご・洋梨和梨・ぶどうなど、果物は制覇して、今年の果物はとても出来がいいですね。とても美味しかったです。果物の秋の文章はこれくらいしか書くことはないので、本題にいきましょう。

 わたしの住んでいる地域の中学3年生は、行きたい高校を何か所かチェックして、学校を通じて一斉に見学に行く、というやり方みたいだけど、うちの子はそれが難しい。なので、見学に行きたい高校をいくつか決め、学校の先生を通して高校に見学の予約をしてもらい、親子で見学に行くことになる。高校見学の秋。

 さて、なぜ子どもが弱っていたかというと、受験に関する情報通信(学校から配られたもの)を読んでいたら、入試には学力だけではなく「内申」が関係してくると知ったからのようだ。どんなに勉強を個人で頑張っていても、“ 学校 ” で何をしてきたかということを問われれば、答えられない。本当に自分が行きたい高校に行けるのか、と不安になって、勉強する手も止まってしまったようだった。

 これは良くない状態だな、というのが分かったので、休みたければ休ませることにした。そして、通っているセンターの先生、学校の支援してくれている先生、わたしの三人で、これからどのように高校進学へと準備していけば良いか、作戦会議を開いた。

 子どもが一番気にしていた「内申」について聞くと、学校から通知表が「*(アスタリスク)」の記号で表記されていたように、教科については同じようだろう、と学校の先生が言った。そのほかに、センターに通っていることは出席と見なされるので出席した実績や、センターでテストを受けたり、そこでどのような活動をしてきたかということは、子どもにプラスになるように担任などが書くはずだ、と。

 結論としては、「内申は無いものと思って、当日の試験で学力が発揮できるよう、勉強に力を入れる」というごく単純明快なものだった。

 帰って子どもに結論を伝えると、自分のやるべきことが分かったようで、次第に元気を取り戻し、また勉強をこつこつとするようになっていた。

 わたしは、子どもの成長の中で、学力をあまり重視してこなかった。健康でいて、友達とそれなりに遊んで付き合えて、ご飯をよく食べ、よく眠れていれば、それで安心していた。勉強というものが、14歳の子どもの武器になるとは、思ってもいなかった。本人が勉強が嫌いではなかったし、どちらかというと好きだというのが幸いしている。

 高校見学がもうすぐ始まる。親としても初めてのことで少し緊張はするが、現代の高校の雰囲気を体感できる良い機会だと思う。いつか創作のネタにしてやるぞ、と思いながら、存分に見学して質問してこようと思う。

 来年の春。子どもは笑顔でいるだろうか。そのために、今できることは何だろうかと、助けてくれる先生たちに助言をもらいながら、進んでいきたい。

 猫も昼寝をしている今。とりあえず夕飯前に、わたしもひと眠りしよう。