2019-10-14から1日間の記事一覧

短編「ゲンコーハン」 (3) 沖田とアイちゃん

「沖田、この子?」 相沢が容赦なく竹内を指差すと、あいつの肩がビクッと反射した。俺のベッドに座って、この部屋の主のようにしているが、こいつは彼女ではない。この団地の中での幼なじみであり、中学から彼氏を絶やさない恋愛体質の相沢が、ちょうど彼氏…