冬の暮れ。遠い親戚の不幸のため喪中のぼくは、特にすることもなく、ひとり炬燵に入りながら、ブルーベリー風味の紅茶を飲み、部屋から窓の外を見ていた。雪が舞いそうな、湿って重たそうな雲が空を埋め尽くしていた。既に、山肌には白く筋が通り、もし麓に…
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